「我が谷は緑なりき」・・・

「我が谷は緑なりき」ジョンフォード
素晴らしかったし、よい勉強になった。確かに黒澤であり、宮崎駿を想起した。
「アンナカレーニナ」ビビアンリー
物語を端折り過ぎているのだろうなとは思った。ドストは物語の最高峰と思っているが、実はトルストイあまり読んでいない。長編は「復活」くらいであとは短編。いまいち心が動かされない。同じペテルブルグで上流階級社会でアンナが駆け落ちしたり密かに帰ってきたりしている頃、ラスコーリニコフは鬱々とヒポコンデリーに耽溺しつつコートのまま古ソファで寝ていたりしていたのだなと想像した。
「我が道を行く」ビングクロスビー
10分で見るのをやめた。

そして「刑事ジョンブック 目撃者」
久しぶりに観た。昔封切り時に奥さんと見に行って以来。やはり面白かったし、引き込まれたが、展開に矛盾というか不自然な点が気になった。しかしそれよりも、恋情と性のこと、また考えた。この人を抱きたい、この人に抱かれたいという二者関係者の性衝動が美しく弾ける全人格投企。イングリッドバーグマンの「終着駅」でとても気になった、恋情と性衝動のカオス。今の喪失の正体が何かある気がする。

目当ての応募の面接前に次のバイト先が決まるかもしれない。一時期いい求人なかったが、このところ面白い求人がいろいろあって、検討が楽しい。気分はもう次の場所。