「日本残酷物語」- 宮本常一他監修

題名はえぐいが、日本社会の辺境、底辺あるいは被虐の地域人々を記録した社会調査の歴史的名著。
宮本常一や谷川健一が監修。1巻のみ、平凡社ライブラリーの復刻版で読んでいたが、念願の5巻をようやく入手。教科書に記されている支配者列伝としての歴史ではない、貴重な民衆史。
手元に届いて、すぐに読み進めている。
宮崎、高畑が宮本常一の「忘れられた日本人」を愛読していたとジブリの鈴木が書いていたがおそらくこれも熟読したはず。明らかに思える。
記された人々のただその呻吟だけでなく、たくましいその暮らしぶりや誇りも生き生きと伝わってくる。まさに名著だ。