シナリオ塾in草津

中島貞夫シナリオ塾in草津
第1回は中島監督自身による講義。
映画の誕生から日本への移入、生き生きとした動作とリアリズム、マキノ省三による日本映画の形成におけるシナリオの確立。「良いシナリオから必ず良い映画が生まれるとは限らないが、良い映画は必ず良いシナリオから生まれている」良い映画の絶対条件としてのシナリオ。
感覚的表現である映像を文字表現で書くことから始めることは、言葉の論理性を創作の中心に据えるため。
企画書の第一には、なぜどのように何を書きたいかそのテーマを文字にすることから始める。続いて登場人物と物語。
分からないことは書けない。例えば時代劇捕物における職階。奉行〜警視総監、与力〜刑事、同心〜巡査ここまでが侍による公的職業、銭形平次など十手持ちは町人であり幕府から許可を得た自警団であるから刀を差さないし侍を捕縛することはできない。分からないことは徹底的に調べる。虚構で作り上げて良いものとはみ出してはならない表現がある。社会制度、システム仕組みを架空にはみ出すと全体ががたがたに崩れる。
小説との違い。すべてを目に見える映像で表現する。シナリオとはどのようにシーンを切り取り重ねつなげるかがすべて。シーンの切り取りと並べ方がシナリオライターの技術力。
視点を登場人物の誰にするかでストーリーテーマは変わる。つまり、視点の妙によってテーマが生きる。テーマが生きるような視点を選ぶ。刑事側から描けば推理ミステリー、犯人側から書けばサスペンス。

現場からのこぼれ話は興味深いし、特にシーンの切り取りと並べ方で映像シナリオができるという実例はとてもわかりやすく、面白かった。苦手意識がなくなった。これなら書ける。全5回だが、次回と次次回が別の予定あり苦慮。普通の長さの映画シナリオが原稿用紙200枚、一時間ドラマだと120枚、30分だと60枚とのこと。10〜15分程度の作品を最後に提出。楽しみ。
予想通り、受講者はほとんどが高齢者で特にシナリオ書きたいわけでなく、教養講座感覚と主催グループの顔見知り。それでもこちらに動機があれば、良い講師の話はとてもいい勉強になる。満足。